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 表紙 > コラム > 四木 信 2007.3.2

 団塊世代のこれからの仕事
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 四木 信

四木 信
 よつぎ・しん
 羽曳野市羽曳が丘西在住
 昭和25年(1950年)生
 元社団法人勤務
 現在、OWL仕事研究会
 自分のシゴトをつくる会
 などで活動


 戦後のベビーブーム世代が今年から60歳定年を迎えます。世間では「2007年問題」(団塊世代定年退職問題)といわれています。私もその世代の末尾に属する者として、思うことが多々あります。世間では、職場組織内の世代交代や退職金問題、国家財政と年金や医療福祉等の社会保障制度問題がよく取り上げられています。それらも大切な課題であると思いますが、私が考えたいこと、重要と思うことは別にあります。

 戦前・戦中派(今70歳代以上)の方々が、戦争で焼け野原となった町に一人たたずみ、まさに必死の思いでヒト・モノ・カネの再興に、日本社会の基盤整備に力を尽くしていただいた。その成果の象徴が1970年日本万国博覧会の開催だったように思います。その後を引き継ぎ、戦後ベビーブーム世代が中心になってつくってきたこの35年間。
 70年代の人本主義日本的経営への自信と雇用化社会・高学歴化社会の進展、80年代のカネがカネを生むカネ本位バブル経済の進展と、経済効率優先からヒト・モノづくりの生産現場を海外移転、そして90年代以降のバブル経済崩壊とリストラ、人本主義企業:日本的家族経営の崩壊、派遣社員・パート社員など賃金冷遇の非正規社員が増大、自営業を含む中高年層ワーキングプアーの増大、青年・若者層のフリーター、ニート、引きこもり、ウツ、自殺……。これはいったい何だったのか……。その整理と反省が一つ。
 もう一つは、戦後60年間をこの社会で生きてきた、仕事をしてきた責任ある当事者として、今、何を考え、行動しなければいけないのか、何ができるのか。問い、行動を起こすことです。若い世代が一目を置き、後を引き継いでいただけるような、生き方・学び方・働き方のモデルを示し、これからの時代をつくっていくエネルギー源を提供することです。

             ……「OWL記」2006.12 より転載(一部変更)

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